2014-08-15

8月15日 ... 15 août

8月15日

今日
ここ、フランスは
祭日。

聖母の被昇天の日。
(L'Assomption de Marie)

フランスのカレンダーには
それぞれの聖人の名が
毎日の欄に記載されています。

カレンダーの今日の欄に
記載されているのは、
聖母マリア。

Marieの日。

マリおばあちゃん。
夫のおばあちゃんであり、
娘のひいおばあちゃん。
今では、
私のおばあちゃんでもあります。

マリの日、おめでとう。
と、夕方、
おばあちゃんに電話をしました。


そして、
8月15日は…

第二次世界大戦終結の日。

毎週のように手紙をくれる
私の祖父。

大好きな祖父。

去年90歳になった祖父は、
去年の夏、
祖父の住む北九州から
はるばるフランスの夫の故郷まで
私達の結婚式に参列するために、
長旅をして来てくれました。
涙が出るくらいに(や、出ました)
嬉しかった。

自慢の祖父。

そんな祖父の手紙には、

元気だよ
元気かい?
暑い日々だよ
皆によろしく

と、平穏な内容が綴られています。

でも、時たま
その平穏な中に、
戦争中の思い出が
織り込まれているのです。

戦争を知らない私。
でも、
身近な大切な人が
一言では言い表せない
辛い恐ろしい経験をした戦争。


フランスでは
特に夫の故郷は、
ナチスによる迫害を受け

マリおばあちゃんが
一度だけ、
涙ながらに
思い出を話してくれました。

親族にユダヤの方はいないけれど、
その方々をかばったという理由で
ナチスに捕まり、
収容所へと連れ去られた
家族がいたのよ…。

世間話や笑い話から、
戦争の思い出話に
何故かなったその日。

私も涙が溢れました。


想像を絶する
恐ろしい悲しい戦争。

今尚
地球上で起きている…
争い。


国は違えど
悲しい気持ちは同じ。

マリア様。
戦争。

マリおばあちゃん。
私の祖父。


上手く言葉が見つからない
ぐちゃぐちゃな
私の気持ち…。


二人のことを考えながら、
今日という日、
8月15日を過ごしました。

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